金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

精霊供養と九字

昨日は浴油終わって即「精霊供養」の伝授と「九字」の伝授。

精霊供養はカリキュラムの最終伝授です。ここからさきはいわば研究科。

「精霊供養」は平たく言えば施餓鬼法の豪華版。7日にわたって行う。

 

餓鬼が成仏していく様子をイメージするところが肝心。

そんなことしたって餓鬼が成仏する?

餓鬼は餓鬼でしょう。

ありえないと思うでしょうけど、餓鬼は貪欲や恐怖で餓鬼の境涯を自分で作っている。

 

要は臆病で疑い深く、自分たちが成仏してあがってはいけないと思っている。

そこを崩してこちらのイメージに乗せれば上がっていく。

 

 

九字は一つ前の段階で習う。昨日は理趣分700座を満行した人に伝授。

さらに九字を入れて残り300座、ラスト1000座に向かう。

 

九字は悪いものを切るというけど、悪霊や悪人を切るもんじゃない。時間、空間を切る。

今の状況を切る。今の状況を切って新しい未来に行く。そういうものです。

そんなことできるの?

できるんですね。だから状況を好転させられる。

とはいえ・・・何か特殊なものになるわけじゃない。

もともと私たちには本有の大日如来、内在の仏があるからです。

密教修行とはそれにめざめる修行だと思います。