金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

風狐 六字名号を語る

最終日の浴油修法中に、ふと六字名号「南無阿弥陀仏」が頭に浮かんだ。

するとそこに風狐さんから声があった。

「念仏の諸宗、十念すれば決定して往生す。あるいは彌陀の本願既になれるがゆえに一切の人、ことごとく決定往生せりなんぞとさまざまにいふも、いずれも今己が念仏申してこそ言えること。

 

今、おのれ一人の念仏のあってこそ彌陀の本願は初めてなるというものぞ。

 

しかるに己れの念仏をうとんずれば、一切衆生の往生もならず。彌陀の本願もそらごとなりと知るべし。

この思いにて念仏申してこそ彌陀の本願にはかなえたまえり。これを真実の決定往生という。憶えておけ」