抗議者はヨーク大学の23歳の学生で、公共秩序を乱した疑いでその場で拘束された。「この国は奴隷の血の上に成り立っている」と叫んでいたという。 一方、集まっていた人々は「God save the King (神よ国王を救いたまえ)」、「恥を知れ」と合唱し、抗議者を批判した。
そうかもしれないね。
でも過去に過ちのない国など一国としてない、皆、野蛮から始まったのだ。
泥棒や侵略しなかった国は正義ではなく力が不足してできなかっただけだ。
イギリスに長い間支配されてきたインドは野心などに無縁な国だったか?
アヘン戦争でひどい目に合った中国は他国に支配的な国ではなかったのだろうか。
正義の国などない。あったのはただ勝敗だけだ。
人類の歴史はこの野蛮と暴力から脱却するための歴史でもある。
だがいまだに野蛮はある。ウクライナの状況を見れば明白だ。
虎視眈々と台湾を狙う中国のもそうだ。
愚かな学生よ。それをいうなら君の生活もまた血塗られた奴隷の上にある。誰がそれを裁くのか?裁くなら国王に卵を投げるよりまず己れ自身からを裁くべきだ。
犠牲となってきた国の歴史から見れば同じ「血塗られた存在」だと言えよう。
過去よりも現代の野蛮こそ非難せよ。
我々に多分に必要なのは過去を裁くことではなく顧みることだ。