金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

聖天信仰

行者の病

行者が病気するとどうなるか。 西陣の聖天さまの谷田住職がコロナになったとき、出入りの霊感のある方の話では聖天様は心配して「住職にまんがいちがあればどうしよう」とオロオロされていたとか。 奥の宝稲荷様は「きたないものをもちこみおって!」とお叱…

新潟に聖天尊の信仰道場

一門の井口梵森師が聖天浴油満行。 記念品の大平と巻数が送られてきました。 近く、新潟県にひとつ歓喜天霊場がスタートすることになるでしょう。 井口師は梵文学にも造詣あり、ヒンドゥーの修行も多年重ねた人で、その方面は私などのうかがい知る分野ではあ…

天尊との距離

昔、私の師匠がある依頼を受けた。結構大きな問題だったらしい。 それで壇に上がって祈り始めたがどうもうまく届いていない。 そうしたらお告げが下りて「皆、お前には頼むが私には頼んでいない。お前がやれ。私は知らない。」といわれて「皆さんお参り必ず…

智証大師の聖天真言

智証大師所伝の聖天真言 「オンキリギャクウン所求如意娑婆訶」 この所求如意というのは「意の如く」ということだが、何でも思うが儘と思いきや、実際はなかなかそうは思うようにいかない。 ならば天尊の神通力はそらごとか? そんなことはない。 ではどうし…

香水の香り立ち込めて・・・水歓喜天供

肩が痛くても人の御祈願というものは待ってはくれません。 昨日は昔から伺っているオステオパシーの先生を尋ねて少し痛みは軽減しました。 さて、緊急の大きなご依頼がありましたが浴油供だと結願まで七日間かかる。 かといって浴油中の護摩は歓喜天尊が「な…

肩甲骨の痛みがなかなか取れないのでお許しください

書写と浴油の姓だと思うが右の腕の酷使から肩甲骨に痛みが出て浴油もなかなかシンドイ。激痛はないのだが慢性疲労の感じ。 都合一座でおよそ七千遍以上油をかけている計算になる。 実際は無論抜けている数も多いだろうが、 前に腱鞘炎になってもやってやって…

音楽家の講員さまから

「羽田先生いつもお世話になっております。お陰様で仕事も忙しく日々励んでおります。先日は祖母の御祈願ありがとうございました。お陰様で驚くほど良くなり、食事の量も増えて回復しています。本当にありがとうございす。聖天様のお陰だと感じるありがたい…

人の心は思うに任せない

生駒の湛海律師が聖天さんから離れようとしたとき、聖天尊は大変お恨みになりながらも「お前は私を捨てていくのか。だが私はおまえを捨てないぞ。」といわれた。 でも、最終的には聖天尊のお浴油はやめて弟子に譲られたということです。 これには当時、法友…

霊能者巡りと聖天様信仰

昔、私の師匠の下で大きく会社を伸ばした社長さんがいました。 この人上がある日よせばいいのに霊能者を尋ねた。 別に悩みがあったわけじゃないと思います。誰かのお誘いだったのか。 自分の今までの信仰の話をしたら、その霊能者は「あなたは聖天様のおかげ…

木天さんの話 嵐山歓談

こちらは愛宕山下のアユ料理の名店 「平野屋」さん。 和歌山 霊現寺の佐古先生から会食に誘われてました。 そこで出た聖天浴油のお話 ※写真は佐古先生と奥様 お弟子の中国人僧侶、楊盛道師と雨宝院の谷田先生も同席されました。 お話は佐古先生はどのような…

願望という魚

よく聖天様は比類なき欲願の仏尊だからとおおきな願望実現を祈る。 それはいいのだが、願望はものによっては準備がいる。 大きな願望なら必ずそうである。 それを保っていくのも大変だ。 たとえるに願望は魚を飼うに似ていると思う。 魚を飼うにしても水槽を…

香 華 灯明

香 華 灯明は基本。前に竜石寺さんが見えて香が修法中絶えたらいけないから大熏香みたいな長いものを使うのが大事ですと教えて頂き、以後大きな香呂を奥においてそうしています。 香、華、灯明はおうちでもお参りには欠かせません。 置き方は三具足といって…

王という訳

聖天さまは具には大聖歓喜双身天王と申し上げる。 つまり「王」なのだ。 王は敬い畏れるものだ。 此の畏れがない人はしくじる。 だから私は王の側近として皆の祈願を取り次ぐ役目。 国民の奏上を王に申し上げる臣下のようなものだ。 だが私が決定を下せるわ…

ジョイント

明日で結願の聖天供。 このごろさらにジョイントだな、接着剤かなと自分を想う。 聖天さまと信者をつなぐお役目。 できるのはそれだけ。 つながった同士が凄ければすごい結果も出る。 でも木に石をくっつけるような無理なものもあるね。 そんなのはいくら大…

天尊の子となって生きる。

本当の聖天信仰は聖天様の子供になって生きていく。 そこまで徹底すればその信仰はホンモノと思う。 他にどんな立派なエライ人がいようと自分の親は親だ。 親の代わりはない。 そこまでに至れば信心は決定したと言えよう。 子供を大事に思うなら子を見捨てる…

歓喜天尊の個性

聖天尊にはよくあることだが些細なことでもお厳しいお咎めがあったりする。 其の厳しいお咎めは概ね行者の性格によるのである。 性格がきつい行者であれば尊天の御性格もそのように厳しくなり、温和であれば温順となる。 故に激しい性格の行者のもとで信仰す…

忖度ができなくては

京都で聖天行者3人集まって聖天談義。 聖天尊は神の王。 行者はその王の第一側近。 行者はある時は物言わぬ天尊の使者となり、またある時は人々の想いを天のお耳に入れ、ことあるごとにその御心を忖度し、ある時は怒り荒れた御心を宥めたてまつる。 あまり…

恐れの大切さ

大森先生が「恐れということを知らない人はダメですね。」ということを言われた。 それは本当にそうです。 天尊を利用して栄華を得たい それにはともかく聖天さまに一番な供養をしたらいい。 信仰なんか金のないやつがする事。所詮は坊主の金儲けの宣伝だと…

天尊は聞いている

「寺で口にした言葉はすべて尊天に聞かれていると思え。」 これは先代の師匠の言葉。 林家先生の「聖天信仰の手引き」にも尊天の罰はだんだん信仰が進むに連れて厳しくなるという。 「いまさら、そんなことわかっているだろう」ということなのかもしれない。…

いよいよ聖天さまのご祈願開始! 上願寺

上願寺が聖天さんの御祈祷を開始! 上願寺さんは金翅鳥院のように講員制度とかではないので即時に祈祷を承ります。 jougan.com jougan.com jougan.com

天部修法の難しさ

仏菩薩は仏性の人格化であるからそこにアクセスすれば間違いなく仏の誓願にいいきつく。 天部はそれに比べれば仏性を宿す存在とはいうものの衆生であり我々の側の存在だ。 天部の祈りはその仏性にアクセスするように祈らなければいけない。 それにはこちらも…

霊験あらたか 雨宝院の聖天様

www.youtube.com 霊験あらたかな西陣様です‼ 聖天信仰は講員限定のケチでケッタイな当院より歴史ある名刹、雨宝院へ是非どうぞ。 住職のお人柄も保証します!筋の通った和尚様です。

神遊びの心

広い意味では真言宗に属する「弁天宗」の宗祖だった大森智辨尊女は信徒に「弁天さまに好かれる人になれ」と説いたと言います。 智辨さんには松下幸之助翁はじめ各界の信奉者が多かった。宗教界の逸材です。 聖天様にも好悪があるという。 「嫌われたらおしま…

双身天を最勝とする。

聖天様というとどんな願いでも叶えてくれると俗に言う。 「○○の聖天さんにお参りして祈ったらそのまんま即叶いました、あそこなんかヤバイんすかねえ?」といった若い人がいた。 「ヤバイ」というのは最近肯定的にも使うようだからいいたいことがどうなのか…

聖天様とお供物の禁忌

聖天供 明日のお供物にデコポン 従来、柑橘類は聖天さまには上げないとされてきましたが師匠はあげていました。 「柑橘類はいけないのでは?」と尋ねたら「酸っぱいからダメなんでしょう。今は甘いから」というので私もミカンなど上げるようになった。 ミカ…

上級の信仰

上級の信仰とは高い御祈願料を払う信仰ではない。 高い御祈願料を払って拝んでもらってもお札は拝まずどこかに立てかけてても合わさず顧みないのではそれはいくら祈願料を払おうが下級の信仰だ。 そこを考え違いしていればやがて運気が閉塞してダメになる。 …

聖天様の目的

聖天信仰はなんでもかなうのだと野望を大きくして言ってアプローチしてくる人いるけど、それはごく初心者の考え。 聖天信仰の聖天は知っていても、信仰の方は全く知らない考え。 結論から言います。 アラジンの魔法のランプのように聖天様を動かして自由自在…

歓喜童子について

上願寺さんで歓喜童子の尊像を授与されるというので少し歓喜童子さんについて知っていることを申します。 歓喜童子は聖天さまのご眷属もしくは化身と申します。 近くは江戸時代の木喰上人以空上人の感見ということですが、平安時代中期の小嶋の真興上人にも…

聖天信仰に必要な神祇信仰

ご多忙のところ恐れいりますが、聖天様のお札の件で質問がございます。いつも私たちがすごすリビングに氏神様のお宮(正確にはアマテラス、崇敬神社、氏神様)をお祀りしている場所がありまして、その隣、やや離れた場所に聖天様をお祀りしたのですが、あま…

変化する聖天信仰

聖天供をして病気平癒を長く祈り亡くなられた方の願ほどき 十一面観音さまでお願いしています。 聖天講式には 臨終の際に男天は四魔の群党を破り、女天は百寶の華台をもって迎えに来てくださるというけど‥‥ま、一応観音様にお願いします。 天部なので死の際…