仏道修行
「三回の五体投地礼拝が完了致しました。開始した頃は、過去の思いや苦い感情などが湧いてきて、心が辛くなっていったのですが、続けていくと、心が無になるような感覚や、心が温かくなるような感覚があり、以前より落ち着いた気持ちでいられる事が多くなり…
壮大な密教行法をして行くのも結構だが、短い供養法をこまめに行って身に染めることも大事だ。 とりわけ道具立ての少なくて済む短い行法は身に染めやすく、常に本尊と一体でいられる感がある。 私は一尊法を伝える時に存在すればそうした短い行法をも添えて…
若い二十代のころ講習会であった女性行者kさんの話。 当時もうかなり年配の方だったが、この方の話では若いころ、自分のちょっとした間違いから四国独特の魔物である「犬神」と神社の守護者である「狛犬」が争い、その障礙を受けて熱が下がらず。自転車で苦…
𠮟られたり、厳しく言われることを即「パワハラだ」などと思う人に修行者の資格はない。 その態度には学びも気づきもない。 修行の道にパワハラはない。会社ではないし、商売の場でもない。 修行者は会社員でも従業員でもない。 会社の研修ではない。 修行は…
若いころ武術を修行した。 精神修養などというものでなく危機管理として修行した。それだけだ。 ほかに一切理由はない。 世間でいう修行といえばお茶もお花もそうだ。 だが実際そこに精神の修養にしようと思う心がなく行えば心の修行なぞになるものか。 私の…
ゴールデンウイーク最終日。 准胝院さんで准胝独部法伝授戒を開きました。 10人の方がお受けになりました。 うち以外で独部法伝授会をするのははじめてですが准胝院さん限定です。 勿論、非講員の方が対象です。 中にはご僧侶の方もおいででした。 次回は秋…
あるお寺にいきなりお坊さんになりたいというお話。 「そんな話いきなり持ってきてうけてくれるところなんかないですよ」といわれたそうだ。 それはそうです。 ものには順序がある。 まず信者になる。 それも熱心な信者になる。 そうしたら在家でよくお手伝…
祈祷行者が本当に祈願を利かすことができるようになるには必ず介在の護法の存在が欠かせません。 護法にバックップしてもらわないなら、どんなに仏教的知識があっても、祈願は無理です。 普通は本尊以前に多くはこの護法の働きに依るのです。 ただし。どんな…
准胝独部法は儀軌によって10万遍すれば罪障消滅するといいます。 ダメなら20万遍せよという。最長90万遍という。 夢で悉地成就の験が出ることになっています。 黒きものを吐くという。そのままの体験はあまり聞きませんが、でもかわりに象徴的な夢を見る方は…
准胝独部法24万辺の念誦をした人。 夢の中で自分じゃなく人が黄色いものを吐いているのを見たという。 儀軌では黒いお米みたいのを吐いたら悪業の解消。 白いお米みたいのを吐いたら症状になってきている証拠という。 なかなかそういうのを見ないが黄色いも…
今日で一日から五座目、浴油だけでも二時間はかかる。諸尊法楽を入れればさらなり。 こんな具合で大変は大変だが最終座を叉手一礼して終わるとき、いつも自然に口から出るのは「ありがとうございました」という言葉だ。 決して「ああ、やれやれ 終わった~!…
僧侶も僧階が付くようなら師である。つまり教師だ。 本宗でいえば準教師と権律師以上の違いだ。 厳密に言えば準教師は僧侶見習いで僧侶とは言わない。 良き教師は常に勉強するものだ。 自分の専門なら聞かれてなるべく知らないことのないようにしなければな…
「密教や修験道を扱ううえで、不思議な話やそういった経験をされた人が多くあるのも 知っており、羽田先生も不思議な経験を過去にされたと思います。 ・・・・そもそも本尊に聖天様を選ばれ、そこに弟子入りされた原点は何だったのかが、可能であれば教えて…
真言が好きで「オン アミリタテイゼイ カラウン」と言ってお参りしていたら「それでは極楽に行けない。南無阿弥陀仏にしなさい。」という人があったという。 違いがありますか?という質問 インドに南無阿弥仏という漢字の言葉はないから、「南無阿弥陀仏」…
「密教をどうしてもやりたい」という人に聞いてみた。 祈りで現実の難問に貢献できるなら是非やりたいということだった。 で質問してみた。 「ではなぜ祈って結果が出るのか?」 その人は心理的な力や技法を考えていたようだ。 だがそれでは違うのだと思う。…
本格的に密教修行を始めるといろいろ人生の難問も出てくるものだ。 家族の病気だの、経済問題など自分の廻りに起きてくることが多い。 自らにおきることは内魔。そうでないものは外魔という。 ご相談も始めるとそれに見合う難問が出てくる。 祈祷も同じだ。 …
呪詛返し法をお伝えした女性行者さんがあるお知り合いのために用いた話。 「あれ、ききますね」と言われた。 この行者さんは霊感者なので「ああ、この人。何か変なものいるなあ・・・」と分かったので、本人には知らせずにやってみたという。 二度目に逢った…
なん人かの修行者を見ていると稀に「これは以前も密教やってるな・・・」と思うひとがいる。 以前というのはこの世のことではない。前世のことだ。 そういう人間はもともと次第を知っているように読み進む。 だからやりだしたら早い。 前世で何をしくじった…
実は皆様の祈願もまた一種の修行的側面があるのです。 御祈願に大事なことはまず心の強化です。 心の強化ができてこそマジカルなことも起きてきます。 それが日常的に身につくなら祈る事の正否や善悪も分かるようになります。 これは無理かな・・・?という…
高野山の三井英光先生も御著書でいわれているが、「誰かこの人」という人を徹底して祈ってみる。 それは必要なことだ。 特に未体験の祈願においてはどのくらい祈ればいいのかという目やすもできる。 勿論その時には金額のことなど考えていない。 たとえば祈…
正規に祈祷札や霊符の開眼法を未だ知らない方。そもそも宗門にない方。 でもご祈祷はあるという場合。実は方法がある。 その場合いわゆる世俗でいう「魂」は名前を入れた時入る。 これは宗紋に存在しない宗教儀礼をする訳じゃないから全然問題にならない。 …
ある方が破門殺で在家星祭をして 「父母を殺し、仏前の御供えを盗み、仏法僧を誹り・・・」と過去世に自分がした覚えの無い(たとえ過去世にしていたとしても)ことを全て隠さず懺悔するから悪運を良くしてください、と懺悔するのが、心の中で抵抗があり、辛か…
得度希望者からの質問 「まだよく理解していないのですが得度者というのは菩薩行をしていくということでしょうか?」 「いえ、菩薩行は大乗仏教の帰依者ならすべてすべきことです。得度者に限りません。」 「では僧と俗のどこに違いがありますか?」 「大乗…
僧侶になるということは仏様の衆生済度のお手伝いをすると言うこと。 他に意味はない。 ましてや僧侶になりさえすれば直ちにそれができるという訳でもない。 別してそのための修行や学びがいる。 そこが違うだけだ。 戒を受ければ在家でも仏弟子だ。 信仰は…
私に所帯を持たれているお弟子さんがけっこうある。 自分の門下のことをほめるのおかしいが正直に皆「えらいなあ・・・」と思う。 なかなか修行しながら家庭のこともされていくのは大変だろう。 仕事との時間的兼ね合いもそうだろう。金銭の上でもそうだし、…
若いころと比べて祈願の力は変わらないものか?という質問。 若い頃は体力気力も満ちている。 だから若いうちは祈願以上に修行に打ち込むのがよいだろう。 祈願はというととかく精神力任せの様になりがち、例えば念力を凝らしたりするのはやりやすかろう。 …
久しぶりに護摩焚き。ご本尊の十一面様で焚きました。 今日はいつにない珍しいメンバーが多くおいでで嬉しい初護摩でした。 霊的な色々なものを除去できるので月一回は焚くようにと師匠から言われていたが、やはりすっきりしますね。いろいろなものがボロボ…
十一面様にストレートに頼むこともあるし、たとえば「寿命延長」の御祈祷などは十一面様の中に准胝仏母が現れて、祈願者に真言のしずくが注がれるように思って拝んでいます。 全ては十一面様を通して祈る。不動明王でも毘沙門天でも同じ。 そうでないと本尊…
自由イメージの瞑想。 次々心から浮かんでくるもの。 これは自由に連想することを奨励しなくてもそういう心の癖のある人は何をしてもそうなる傾向はあるだろう。 例えばの話、密教の観想でも「私の場合はお不動様が剣でなく槍を持って出てくるんです。」とい…
これなんでしょう? 実は幣なんです。その昔、葛城神道の灌頂を受ける時に倭錦を使って作らされました。 葛城神道は慈雲尊者になる仏教的な神道ですがかなり儒教的な思想も強いといいます。 このほかにも幸い、有難きご縁によって御流神道、吉田神道などを受…