金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

聖天信仰

浮気にうるさい神様

聖天様は難しい神様と言われますがどういうことですかと問われる。 難しさは色々ある。 例えば聖天様と全く同じことを別な神社仏閣で祈ったりするとやはり面白くないという風です。 「じゃあそっちに任せたらいだろう」という具合にへそを曲げることもある。…

野良猫にもご利益 聖天真言日課100辺の功徳

大森先生が聖天様の真言100篇毎日唱えてみたらいいという話を書いて、それで実行した人がいます。 猫好きのお坊さなで、個人レベルで猫の保護活動をしている。 野良ちゃんの去勢したり飼い主見つけたり・・・ でもなかなかうまくいかない。 地域にかわいそう…

若い方にこそ信仰してもらいたい聖天様

私の人生最大の幸せは若いうち学生時代に聖天様に出会えたこと。 その聖天様を通じて白戸師匠と出会えたこと その白戸師匠の縁で密教を学び、三井寺では前の英明長吏様とご縁ができたこと。 すべての原点に聖天様がおわします。 私のつたない体験から申せば…

聖天様 留守のあいだは・・・

お忙しいお仕事の方から聖天さまのお給仕がその間できないけどどうすればいいか?という質問がありました。 まじめな方ですね。 「出かけてまいります。留守をよろしくお願いします。」といっていけばいいのです。 実際モノを召しあがるわけではないですから…

双身歓喜天が最勝なのは

聖天像の中で祈って最勝と言われるのが双身像。 だから日本に現存する聖天像は源流のガネーシャと違いほとんど双身天だ。 これは仏教の世界でうまれたものだろう。 今のインドに双身天の遺作はないようだ。 人と人が和合するには自我が抑えられねば和合には…

聖天様のチョイス

毎度のことですが聖天浴油が始まると…どこからともなくお菓子が山のように来る。 実に不思議。 勿論、こちらでもお菓子は用意があるけど送っていただいたものは実は聖天様がチョイスしたものと思ってそっちを優先してあげています。 だからいつも手持ちのお…

常随魔

聖天様の眷属はビナヤキャ。常随魔と言われるビナヤキャ。 人について回るから常随魔というけど・・・ いかなる祈願に応じるのも常随魔の意味だと思うのです。 悪い祈願でも応じるので常随魔。 でも常随魔は取引で菩薩行するために助けてくれるのではない。 …

聖天様の信仰には志

ここまで生きてきた限りで言えることは何か志がある人は聖天様を祈るといい。 大きな力がもらえる。 ちまちました欲願だけをかけるのはあまり向かない。 ちまちました欲願は叶えば聖天様には縁がなくなる。 そういうケチなことを尊天は嫌われる。 ドでかい願…

反省の歳末 聖天信仰の道場新設とりやめ

大変熱心な聖天様の信者さん。店舗に聖天尊のお札をお祀りしている。 毎日近くの清水を汲んでお供えし、朝晩礼拝を欠かさない。 拝むときは地面にひざまずいてまで祈る。 その姿にはびっくりしました。 それで思うにこの地域に聖天様がない。 だからここのお…

どや顔したい神様

弟子でもある教会主管のある行者さんが宗教活動と自分の稼業とがあるが、どうも稼業が忙しすぎる。時にろくに拝みもできないほど忙しい。 これは魔事、つまり魔性の障碍ではないのかというお話。 たしかに存海法師の著した「行者用心」にあにわかに異常に繁…

聖天信仰の「節」

信仰をしても万事スムーズにいくわけではない。 これはご利益というような助け方もしてくれるが、逆に前に少しもすすめない時もある。 だがそれは当たり前なのだ。 聖天様を信仰してもそれはある。 いくら祈ってもなかなか解決しない。 その人を前に進ませよ…

聖天様のシヤットアウト

昔はフィーリングが合わないという言葉がはやったことがある。 今は死語に近いが、まあ、しっくりこないということだ。 聖天さまもそう。 なんとなくこの人しっくりこないなと思うと相手もうまく霊験を受け取れないことがある。しまいに去っていく。 別に私…

無相無願三昧

私も使っている聖天供の次第に「無相無願三昧」という言葉がある。 無相とは形なき事。 無願とは願わざること。 形にしたい何かがあるから祈るので、普通は無相無願ではなく有相有願だからこそ聖天様の祈願なのだが・・・ だが私なりにはよくわかる言葉だと…

霊験は必ずしも祈祷によらず

春日部市の上願寺では今、藤川師の聖天供の加行が500座を超えたようです。 1000座までの長い道のりですが半分までくればあとは意外と早く終わるもの。 そうしたらここにきて思わぬ信徒さまができて毎日の聖天供でお供えするお酒がなんと60個が奉納されたそう…

明日から浴油

お札の発送も終わらにうちに新年祈祷の浴油にはいります。 そうでないと間に合いません。 小さな金箔押しの聖天様が仕上がってきました。 本尊も厨子も転覆も金メッキにコーティング修復してあります。 いわゆる「金天仕立て」というものですね。黄金の尊像…

浴油用の特製念珠頂きました。

伊矢野慈峯師から聖天浴油専用の念珠を頂きました。 白檀製で特注品です。 明日から使わせていただきましょう。 みかん玉という「みかん」みたいな球が特徴ですね。 これはどういうものかというと・・・浅草寺貫主の清水谷恭順猊下が使っていたものを善光寺…

基礎をつくる

御祈祷して商談成立、大金が入ったりする話を聞くと。「何故、金運祈っているのに私は思うようにもうからないの?」と疑問に思う人もいる。 世間でも「聖天信仰が凄いと聞いたけどなかなか心願がかないません。」というかたもいる。 そのわけは・・・ご利益…

子供の足音がする!

今日は階下の騒音を異常に訴えてくる人間が早々に出ていったのでお礼参りの人が来ました。 下の階から子供の足音がうるさいという苦情。 昼間は学校行ってるし、そんな深夜1時、2時まで起きている子供いないのに。 こういうのはどういうわけか子供の足音な…

貪りってどんなこと?

仏教でいけないという「貪り」。 でも貪りってどんなことでしょう? 商売やってたらどんどん儲かるのはうれしいよね。 「でも、それっていけないんでしょか?」という質問を聖天信仰の方から頂いた。 実は貪りはお金が儲かることと関係ないんです。儲かるの…

木天像の浴油法

木天像で直に浴油している生駒聖天様のようなところもあるが、普通は金属が多い。 本尊が木像で浴油用の尊天は別という例も少なくない。 もし浴油像がなければ鏡を多羅に敷いて影を落とすという方法もある。 今日ある行者さんに話したら青天の霹靂だったらし…

宿業の山道

世の中で病難というのは最もつらいことのひとつだと思う。 生駒聖天宝山寺を開いた湛海律師は江戸で大きな病を得て、これは「さては縁を切ってきたと思う歓喜天の障碍ならんか?」と疑う。 元来が不動行者であった湛海はたびたび「自分を祈れ」と執拗に迫る…

歓喜天の歓喜とは?

ものの本に歓喜天の歓喜は人を喜ばせて、それをもって自分も喜ぶということで歓喜なのだという話がある。 そういう解釈もあるかも知れない。 だが私の解釈は別だ。 喜ぶ一人は自分であることは変わりないが、もう一つの喜びは人様ではなく聖天尊の喜びだ。 …

聖天信仰やめてはいけないわけ

聖天信仰は始めたら何らかの形で続けていかないといけないものと昔から言います。 これは別に私がいうわけじゃない。 例えば大きな御祈願で大きな結果が出たら御礼祈祷はもちろんのこと。 もういいやではなく、小さな御祈祷を続けるとか、よく足を運んでお参…

聖天さまのお取り寄せ 2

私の聖天供は七日間ですが変則的です。今月は月後半は遠方に出かけるので早く始めました。 行くならコロナが不気味に静まっている10月しかない。来月はまたどうなるかわからないですから。 誰もいつから始めるか知らないのに聖天供が始まると色々とめずらし…

聖天様のお供物は絶対量じゃない

最近はコロナで直のお参りお断りしているので聖天様にお酒が上がらない。 お酒買いに行くと重いので大変です。ほかの買い物ができない。手がふさがる。 大体七日間の修法で一升瓶一本ではたりなくなる。 お酒でもお供物でもたんと盛れというのが聖天供。 特…

大きな御利益には必ず種がある。

企業を立ち上げ大変な額のお金が入る。 一躍音楽界でやっていける。 医大でトップレベルの成績に輝く。 当院でも浴油しているとそうした人も出てくるのが聖天信仰の不思議。 別に当院だからでなく、聖天様の祈祷する寺には大概その手の霊験談はつきものです…

俱生神としての聖天信仰

当院では聖天信仰は俱生神信仰というスタンスが根底にある。 人生に生き詰まったら聖天信仰。 ただ憶えていてほしいことは腰掛にはならないのが聖天様です。 「お陰でよくなった。聖天様。さようなら。」 それではいけない。 「おいおい、なんだよ。」と言わ…

薄くなるお供物の味

浴油で聖天様にあげたものは総じて味が薄くなる。 お供物はみなそう。悪い言い方するとまずくなる。 うまみは召し上がるんでしょうかね。 私はこれをもってご納受されたと思っています。

息災から始まり息災に帰る。

浴油中、風狐さんから「息災だ。息災を先にせよ」というメッセージ。 聖天供には息災、増益、敬愛、調伏、延命の五つの修法用の真言がある。 だから商売なら増益真言とか、縁結びなら敬愛真言とか唱えて浴油するのですが 息災は無事息災、円満の意味。 風狐…

柔和質直者になるには・・・

昔、師匠に仏教で一番大切なことは何かと聞いたときに、即座に「素直な心」とお答えになった。 あまり聞かないことなのでもっと難しいこと言われるかと思っていた私は少し拍子抜けしました。 するとそれを見抜いたように師は「法華経の自我偈に「柔和質直者…